ぬいぐるみが親友の猫
ある日、1匹の子猫を保護した一家は、まだ小さいその猫が新しい家で安全を感じ、心穏やかになるようにと、ぬいぐるみをプレゼントした。
それは、子猫と同じサイズの恐竜のぬいぐるみで、以来猫は、ぬいぐるみといつも一緒に過ごすようになった。大親友になったようだ。
そして去勢手術の時がやってきた。初めての手術は誰だって怖い。ポニョに勇気を与えるため、飼い主はぬいぐるみのドラゴンも同行させた。
病院スタッフも子猫の気持ちを察し、手術はポニョとドラゴン、2匹同時に行われた。子猫はリラックスして手術を受けることができたようだ。
保護した子猫に一家がぬいぐるみをプレゼント
アメリカのフロリダ州に住むサマンサ・スマートさん一家は、数日間にわたり近所から子猫の鳴き声が聞こえてくることに気付いた。
その鳴き声が、どうにも悲しそうに泣いているように聞こえたスマートさん一家は、子猫を助けてあげようと思い、近所住民らの協力を得てなんとか保護した。
その小さなオスの猫を見た瞬間、スマートさん一家はたちまち恋に落ちた。既に猫を飼っていた一家だったが、その子猫を飼うことに決め、ポニョと名付けた。
スマート家の娘バイオレットさんは、ポニョが安心して暮らせるように仲間を作ってあげようと、恐竜のぬいぐるみをプレゼントした。
新しい家で、少しでも早くポニョが安全を感じ、心落ち着けるようになればと、仲間として娘が選んで与えたんです。(サマンサさん)
以降、ポニョは毎晩そのドラゴンと一緒に眠るようになり、日中も移動時にはドラゴンをくわえてはなさず、どこにでも連れていくようになったという。
動物病院の配慮で診察も一緒に
ポニョの去勢手術の時期が近付いてきた。一家は、ポニョが動物病院を怖がるだろうと思い、ドラゴンも一緒に連れていった。
避妊去勢組織『Operation Catnip』が運営する病院に、ぬいぐるみと一緒にやって来たポニョを見たスタッフ一同は、そのキュートさにメロメロになった。
同病院のメリッサ・ジェンキンスさんはこのように話している。
病院に来た時、ポニョはとても怯えてナーバスになっていました。最初、ドラゴンの後ろに隠れてしまうほどだったのですが、スタッフがドラゴンをいつも傍に置いてやるようにすると、ポニョは落ち着きを取り戻しました。
スタッフらは、ポニョが安心できるよう、ドラゴンをポニョの横に置きながらの診察を始めた。ここからポニョはずっとドラゴンと一緒だ。
スタッフは手術の時も、手術台の上のポニョの横にドラゴンを置き、ポニョと同じように手術をするフリまでして、ポニョをリラックスさせようと努めた。
ポニョが手術する部分を剃毛すると
ドラゴンも剃毛(したふり)
手術中も横に並んで2匹同時に行われた
無事に去勢手術が終わり、麻酔から目覚めたポニョは、すぐ傍にドラゴンがあるドラゴンをしっかりを抱きしめて安心を得たようだ。
ポニョにとってドラゴンが、勇気を奮い立たせ、見守ってくれる大切な存在だということをクリニックのスタッフは実感したことだろう。
病院のスタッフも心和んだでしょうね。
<このニュースへのネットの反応>
捨て子にヌイグルミを与えるケアって言うのがあったような気がする。
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